「おしゃれな服=高い服」 「おしゃれな服=ブランド物」 このようなイメージを持たれている経営者や専門家の方はとても多いです。これはある意味では正解なのですが、そんなに単純な構図ではありません。
確かにおしゃれな服の中には高い服も多いですし、ブランド物の服には素晴らしいものも確かにあります。でも裏を返すと・・・ 高い服やブランドものを着ているのに、まったく素敵に感じない人の方が圧倒的に多いです。
高い服やブランドの物の服というのは、意外と個性が強く、なかなかその世界観を上手に使いこなすのはむずかしいです。特に誰もが知るようなグッチやヴィトンやアルマーニなど、誰もが知るような高級ブランドの服を着ようと思っても、残念ながら素敵に着こなすことは難しいでしょう。
これらのブランドの服は確かに素敵です。でもそれを使いこなすためには、かなりのファッションセンスが求められます。そして着る本人の体型や雰囲気も備わっていないと、むしろ服に着られてしまい、とてもダサく感じられてしまうものです。
ブランドの世界観を上手く使いこなせない・・・
僕は銀座や六本木で仕事をすることも多いのですが、「いかにもお金を掛けている」といった格好をしている方とすれ違うことも少なくありません。残念ながらほとんどの人はブランドのインパクトばかりが前に出てしまい、とても胡散臭い雰囲気が漂っています。
これらのブランド物の衣服を上手に着こなしているのは、アーティストの方だったり、クリエイティブ関連のお仕事の方だったり、センスが問われる業界の方くらいですね。これまでファッションにあまり関心を持ってこなかった方が、これらのラグジュアリーブランドに手を出してもなかなか難しいのが現状です。
「とりあえず高い服を買っておけば大丈夫だろう」という考え方自体が大きな失敗の原因です。この感覚で、百貨店で買い物をしている人は多いです。40代以上の男性には未だに百貨店への信頼度は非常に高く、百貨店でそこそこの投資をしていれば間違いないだろうと思われている方も少なくありません。
ブランド店の「都合のいい常連客」?
たとえば私の開業医をされているお客さまでも、ずっと百貨店の中の某ブランドで買い物をしてきたという方がいます。店員さんに勧められるがままに、随分とお金を使ってきたと。でも僕から見ると、全然素敵には思えませんでした。それも当然です。店員さんも商売ですから、提案したものをそのまま買ってくれる上顧客の人には、本来であればあまり必要がなさそうな服までおすすめするからです。
その開業医の方も、どう考えても普通では売れそうにもないようなものをたくさん所有していました。このようにブランドものや百貨店で買えばとりあえずOKだろうという考え方はとても危険であり、考え直した方がいいです。
特に忙しい経営者の方や、医師、弁護士、コンサルタントの方は、着るものを人に任せる傾向があります。でも「誰に任せるのか」「どこで服を買うのか」は非常に大切です。釣り場を変えない限り、どんなにお金を使っても、比例しておしゃれになることはありません。ブランドの上顧客になるだけです。
釣り場を変えることの重要性
どうせお金を投資するのであれば、他者から正当に評価されるようなファッションになれた方がいいですよね。そのためには、今まで使っていたお店をぜひ変えてみて欲しいのです。
たとえば、かなりの予算があるのでしたら、ロロピアーナやブルネロク・チネリ、ブリオーニなどのブランドは上品でとても信頼が置けます。もう少し価格帯を下げるのであれば、セレクトショップのバーニーズニューヨークがお薦めです。
誰もが知るようなブランドよりも、今のご自身の年齢、立場によって似合うブランドは大きく異なります。その点だけはぜひしっかりと覚えておいてください。
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