
はたして今の自分のファッションは、「社長」というポジションに合っているのだろうか?
2代目の社長に就任してから今までバリバリに仕事を頑張ってきた。業界全体は縮小傾向にある中で、業績は割と順調。まだまだ伸びしろもある。でもずっと忙しく走ってきたから、見た目やファッションにはほとんど気を配らなかなった・・・
これから会社を更に成長させるためには、そろそろ自分の見た目にも気を配った方がいいんじゃないか。
仕事で付き合う人たちもそれなりにおしゃれな人も増えてきたし、何より今の自分のファッションにまったく自信が持てない。。。
今までファッションは奥さんに任せっぱなし。年に1〜2度、百貨店に行って大量に服を買い込むことが大半。
そこそこお金を使ってはいるけど、人からあんまり褒められることもなく、これが正解なのかも分からない。ファッションって難しい。。。
これは「ある経営者」の方のリアルな声です。このようにファッションに悩みを抱えていた社長がプロの力を借りることで、短期間にファッションを劇的に変えると、どんな変化が起きるのでしょうか。今回はこの社長の視点から「日々の生活の変化」について見ていきたいと思います。
ファッションって、どうやって磨けばいいのだろう・・・

「よし、これからファッションに力を入れよう」そう思ってまず向かったのは本屋さん。ファッション雑誌を手にとって読んでみたものの、そこに載っているのはスタイルの良いモデルばかり。しかも着こなしはセンスが良すぎて、まったく理解ができない。。。
途方に暮れながらたまたま見つけたのが、スタイリストが書いているファッション指南本。よし、まずはこれから読んでみよう。その時に買ったのがスタイリスト大山 旬の「最強の服選び」 これだったら理屈でファッションを学べそうだ。
実際に読んでみると、ファッションの基本は確かに理解できた。どこのお店で何を買えばいいのかもわかった・・・ でもそれを実行する時間もないし、そこまでの気力も湧いてこない。とにかく自分でお店を回るのが億劫でならない・・・
そこで著者のサイトを覗いてみると、個別でのファッションコンサルもやっているようだ。もうこれはお願いした方が早いな。どうせ自分ひとりで買い物をしても、ムダな失敗をたくさんするだろうし、店員に色々と買わされそうだし。何よりも時間短縮になる。こういうのはプロに任せるのが結局一番早いのは知っている。
自分はどんなファッションに変わりたいのか?
そこで実際にスタイリストにファッションを任せることにした。でも一体どんなファッションにされるんだろう。内心ドキドキだった・・・ なんか派手なファッションにされるんじゃないか。高い服をたくさん提案されるんじゃないか、そう考えると昨日はなかなか寝付けなかった。
実際にスタイリストに会ってみると、意外にも「ふつうの男性」だった。まずはカフェで打ち合わせをした。「誰にどんな印象を与えたいですか?」「どういうファッションが好きですか?」 スタイリストからは今まであんまり考えてもみなかった質問が飛んでくる。
そこで改めて自分のファッションについて考えてみると、こんなコンセプトが浮かび上がった。
今の「社長」というポジションに合ったファッションに変わり、堂々と仕事に向き合いたい。 これが結局、自分の中での一番のファッションを変える目的だと気付かされた。でも内心は「女性に好感を持たれたい」というのも、ちょっとはあるのだけど・・・ 笑
打ち合わせのあとはスタイリストと一緒にショッピングへ回ることに。お店に入ると既にスタイリストが服を用意してある状態。その中で色々な服を試着しながら、「似合う服」を提案してくれる。これはとにかく便利。早いし、迷わない。
でも正直、あんまり自分でも似合っているのかがわからない。でも試着をして時間が経つと、少しずつ新しい自分の姿にも見慣れてくる。どんどん新しい世界が拓けてくるのを感じた。「あ〜こういう服も似合うんだな」という新しい発見の連続。
ファッションには正直、あんまり関心はないのだけど、おしゃれに変わるのはそんなに悪い気分はしない。ちょっと気恥ずかしいものの、確実にファッションの幅が広がるのを感じた。
スーツも買ったし、少しカジュアルな雰囲気の「ビジネスカジュアル」をメインで揃えた。しかも私服までも揃えることができた。これで半年くらいは持つだろう。これだけの量を買い物するとなると、きっと3日は掛かろうだろうな・・・ 結構な時間短縮になった。
一通りの服を買ってその日は解散。次の日から新しい服を着てみると・・・ 周囲の反応が大きく変わり始めた。
人生で初めてファッションを褒められた
まず最初に気づいたのは女性社員。「◯◯社長、なんかいつもと着こなしが違いますね。よく似合ってますね。」 人生で初めてファッションについて褒められた。なんだか妙に居心地が悪いが、そんなに嫌な気分ではない。
まだ新しい着こなしに慣れたわけではないけど、周りからの評判は上々。女性やおしゃれな男性社員はまっさきに気づいてくれる。中でも社長仲間からの評判は大きく変わった。
「◯◯社長、なんか最近センスよくなりましたね、どうしたんですか?」と聞かれることが多くなった。確かに社長仲間の中にはファッションに気を配っている人も少なくない。そういった社長に褒められるのは悪い気分はしない。
このファッションでいいんだな、と少しずつ自信が持てるようになってきた。そうなると今まで着ていた服がもう着れなくなった。なんで今までこんな服を着ていたんだろう。新しいファッションに慣れると視界が一気に拓けるのを感じた。
それから数ヶ月が経ち、スタイリストとの買い物も2回、3回と重ね、最終の4回目を迎えた。その頃には「◯◯社長はいつもおしゃれ」だとか、「あの会社は業界の中でもセンスがいい」といったイメージが少しずつ固定化されてきた。
スタイリストの薦めで会社のホームページ用に撮ったプロフィール写真も非常に評判がいい。サイトだけではなく、ツイッターやフェイスブックスにも写真を使うことで、ますます個人のブランドが強化されたのを実感している。
新しく始めた事業の反応も上々。ファッションを変えてから様々なデザインにも気を配るようになった。サイトのデザインも変え、印刷物を変え、会社のブランド作りにも力を注ぐようになった。すると、会社の立ち位置が少しずつ変わり始めた。
おもしろいことに、「たかがファッション」を変えただけで、会社の差別化が進み、採用活動もスムーズになってきた。業界の中でも「あの会社はセンスがいい」と認識されるようになったことで、当社を選んでもらえる機会が増えるようになった。これは思ってもみなかった効果だった。
今では毎朝何を着るのかを悩み、自分のファッションに自信が持てなかった時代が懐かしく感じる。今の私にとってファッションは自分自身の強みであり、楽しみの1つでもある。自信を持って日々の仕事に取り組むことができている。
ファッションというものは自分に社長としての自信を持たせてくれる。そして同業他社との差別化になる。これだけでも効果は計り知れない。ファッションを変えて、正直良かったと思う。そしてあんまり他社の社長には知られたくない秘密でもある 笑
ファッションは「個人の娯楽」ではない!?
いかがでしたでしょうか? ファッションという1つの切り口から、どのように日々の生活が変わっていくのかをイメージすることができたと思います。
社長にとってファッションというのは「ただの娯楽」ではありません。日々の仕事に活力を持たせ、他社との差別化を加速させてくれる重要なものです。真剣に向き合うだけの価値がある。そんな気付きになってくれたとしたら嬉しいです。
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