
私は2009年にスタイリストとして独立をしてから、これまで400名を越える経営者の方のファッションコーディネートを手掛けてきました。誰もが知る上場企業の経営者の方や、スタートアップ企業として旬な会社の社長さんも多数スタイリングさせていただいています。
ただ、そういった有名な企業のCEOの方というのは、全体の1割以下です。その他、ほとんどのお客さまは従業員1〜30名くらいの中小企業の社長さんになります。
ここで疑問に持たれる方も多いのではないでしょうか。
確かに大企業の社長さんであれば、人前に立つ機会も多いですし、雑誌やテレビなどのメディア出演も多くなります。そのような方はタレントと同じようにファッションに気を配るのはよく分かる。でも中小企業の社長さんにファッションって重要なのかな・・・と。おそらくこのように感じる方は多いかもしれません。
断言します。中小企業の経営者の方こそ、ファッションが重要になるということを頭の片隅に置いてみてください。
なぜ中小企業の社長が見た目にこだわる必要があるのか?
ではなぜ私のメインのお客さまである中小企業の社長さんはわざわざスタイリストを付けてまでファッションを磨こうとしているのかというと・・・ 理由は明確です。
「他社との差別化のため」です。
たとえば、まだ社員数名のベンチャー企業の経営者の方がお客さんだったとします。この業界にはもう既にたくさんの同業他社がいます。「まだ他に競合のない、まったく新しいサービス」というのは、世の中にはあまり多く存在しませんから、他社と自社がどのように違うのかを明確に伝える必要があります。
どんなに自社が技術的に新しいことをしていても、それがお客さまに伝わらなければまったく意味がありません。うちは他社とは明確に違うんだということを、パッと見の印象から示していくことを僕は「外見ブランディング」と定義しています。
今の時代、デザインの力というのはますます重要になっています。先進的な活動をしている会社のホームページはやはり洗練されていますし、オフィスも非常にセンスがいいです。このような世界観がダサい、垢抜けないというだけで、「この会社は大丈夫か?」といった印象さえ与えてしまう時代に入りつつあります。
ホームページやオフィスだけではなく、社長の見た目もまた、その企業の文化の一部分であり、多くの方に見られている部分でもあります。
ご自身で会社をやられている方は、「長年仕事一筋」というタイプの方がが多いため、そこはプロに頼んで一気に時間短縮をしようというのが、当社にファッションコンサルを依頼する1番の理由になります。
「パッと見から差別化できていますか?」
今後ますます同業他社は増える一方で、いかに自社と他社との違いを明確にするのか。そのために見た目をうまく活用することは中小企業だからこそ重要なのです。
既に規模の大きな会社であれば、孫正義さんのように特におしゃれに気を配らなくても、十分に成果を上げ続けることはできます。ただし中小企業は違います。どのように自分たちを印象づけるのかはとても重要だということをぜひ覚えておいてください。※孫さんもシンプルですが、着こなし自体はしっかり整えています。
中小企業の社長にとって、ファッションというのは「モテるためのツール」ではなく(もちろんそうであっても構いませんが)、ビジネスでの差別化戦略の一部として、しっかりと投資をしていく覚悟が必要です。
これからますますセンスが問われる時代が進んでいきます。商品のパッケージも、建築も、すべてデザインの美しさと見やすさを重視しています。そんな中、ご自身の見た目を上手にデザインできるかどうかはとても重要なのです。
「たかが着るもの」にどこまでビジネスとしての可能性を見いだせるのか。それはみなさんの感じ方次第です。ぜひファッションをご自身の武器として有効に活用してみてください。
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