経営者がプロフィール写真にとことんこだわるべき理由とは？ |

僕が独立した2009年頃、まだインターネット上に自分の顔写真を出すということにはそれなりの抵抗がありました。「危険なんじゃないか」「気恥ずかしい」「特に出すメリットを感じない」そのように考えている人が大半であり、経営者や起業家、専門家の方たちも同じような意見を持っていました。

ところがあれから数年が経ち、大きく状況は変わりました。スマートフォンやSNSの影響で、個人が活躍する時代がますます進んでいます。経営者や起業家が、自らのプロフィール写真を出す機会も圧倒的に増えました。「誰がビジネスを行っているのか」に注目されることも多く、個人のイメージが企業の印象を大きく左右することも増えてきました。

そうなると重要になるのが「プロフィール写真」です。これがイマイチだと、企業のイメージまでも大きく左右してしまいます。大企業ならまだしも、個人事業主やスモールビジネスをされている方にとってはその影響は顕著で、ご自身のイメージがそのままビジネスでのイメージに直結してしまいます。

コンサルタントの方や起業家の方は特にそうです。見た目が野暮ったいということが、「うさんくさい」ということに直結してしまうことも少なくありません。

近年ではホームページやSNSで、どのようなプロフィール写真を使っているのかは重要になっています。私自身も自分が代表者として仕事をしていますので、プロフィール写真にはかなりの力を注いでいます。メディアで記事を書いたり、雑誌に出る時にも「宣材写真」を求められることも多いからです。プロフィール写真は自社のブランド価値を高めてくれる重要な要素となるのです。

そのプロフィール写真で信頼してもらえますか？

独立した当初、僕は自分でデジカメで撮ったプロフィール写真を使っていました。それなりに良い表情で映っていたので満足をしていました。が、知人からこのように言われました。「なんだかスタイリストっぽくないよね、プロフィール写真が」と。これはものすごくショックでした。

確かにプロフィール写真のクオリティが低いと、プロっぽさ、活躍している感じがまったく伝わってきません。やはりビジネスで活躍している方は宣材写真の1枚くらいは必ず持っていますし、そのクオリティもそれなりに高いです。

ビジネスを始めたばかりの頃やそんなに規模感が大きくないうちは、そこまでプロフィール写真のクオリティなどは意識しないかもしれませんが、この時期こそ、「この人は信頼できそうだな」といった印象を与えることがとても重要です。たった1枚の写真で、信頼感は大きく変わるのです。

ホームページの素材として自らの写真を使うことも多く、個人が前に出る時代において、プロフィール写真やファッションがダサいというのは、結構なマイナス要素を含むものだと言えます。

どちらの写真が仕事ができそうに見えますか？

具体的な事例を紹介します。上の写真は美容室を多数経営されている傍ら、美容室経営を専門としたコンサルタントとしても活躍されている鈴木さんです。

左が以前のプロフィール写真、右が私がファッションからヘアスタイル、眼鏡までご提案させていただいた上で撮影したプロフィール写真です。まったく別人に見えるくらい大きく違うと思います。

鈴木さんはこのプロフィール写真を大いに活用して、雑誌での連載も行っています。あれから活躍の幅がどんどん広がっています。それもそのはず、左の写真だとIT系のフリーランスの人のような印象が強いですが、右の写真はジャケットも着用していますし、スタリッシュな雰囲気も漂うので、やはり「何か活躍していそう」な雰囲気が漂います。パッと見の一瞬でこのようなイメージを作っておくことはとても大切なのです。

プロフィール写真にも流行がある

実はプロフィール写真にも流行があります。写真館のような真っ白な背景で、うさんくさい表情を浮かべたプロフィール写真では残念ながら共感を生むことはできません。私はお客さまのプロフィール写真をプロデュースすることが多いのですが、スタジオの手配からカメラマンの選択までかなりこだわりを持って選んでいます。

今回の鈴木さんの場合は、美容師というバックボーンもあるので、スタジオはインテリアや空間演出がおしゃれな場所を選び、自然な笑顔を意識して撮影しました。作った笑顔ではなく、自然なやりとりを切り取ったかのような表情を撮影してもらいました。

辺に背伸びをしすぎるのではなく、このようなコンセプトのあるプロフィール写真を撮るということがとても重要になるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか？みなさんは自信の持てるプロフィール写真をお持ちですか？ プロフィール写真は自分の分身です。自分でも気づかぬうちに、どんどんインターネットやメディアに露出していきます。その時に野暮ったい印象が広がり続けるのか、センスがよく、信頼感が広がっていくのかではビジネスの結果は大きく変わります。

ぜひこの機会にご自身のプロフィール写真を見直してみてください。これは大事な資産です。適当に考えず、ぜひこの機会に新調することを検討してみてください。