今回は不動産投資家、不動産鑑定士、ビジネス本の著者など、複数の事業を展開されている長岐様の事例を見ながら、経営者のファッションについて解説していきたいと思います。
まず大前提としてお話しておきたいことがあります。ビジネスの世界では、近年のクールビズの影響で、年々スーツが簡略化されている傾向にあります。ネクタイの着用率も以前に比べると、どんどん落ちてきています。夏場になると、スーツにネクタイを締めているビジネスマンの方はほとんど見かけなくなりました。
経営者・起業家の方の中にも、同じような傾向が強く見られます。私は個人的にこの流れには賛成です。わざわざ暑い夏に無理をしてスーツを着なくてもいいと思います。ですので大多数の人たちが、どんどんビジネス着を簡略化していくのはまったく問題ないと思っています。
スーツは「道具」か「武器」なのか
しかし、ビジネスシーンで活躍する経営者・起業家にとって、ファッションというのは「ただの道具」ではありません。ビジネスで良い印象を与え、自分のポジションを明確に打ち出すための重要な武器となります。つまり「人と一緒」というのでは埋もれてしまうわけです。ファッションにおいても差別化することが重要です。
既に戦略的な経営者の方は、ノーネクタイではなく、あえてスーツにネクタイというオーソドックスなスタイルに戻ってきています。カジュアル一辺倒のこの時代だからこそ、スーツにネクタイを締めることに意義があるのです。これが大きな差別化になるという考え方です。
人前に立つ人こそ「権威性」が重要です。
長岐さんは講演をされることが多いのですが、その際には必ずスーツにネクタイを義務付けています。これは受講者の方に向けて、「信頼感」を持っていただくことが目的です。スーツを着ているというだけでも、やはり権威性は高まります。
ただし、スーツスタイルというのは、実は差別化がとても難しいものでもあります。あまりに普通になってしまう危険性が高いのです。そこで長岐さんのジャケットをよく見ていただきたいのですが、実はチェック柄が入っています。小さな差ではありますが、このような微差がおしゃれさに繋がります。
シャツは白ではなく、淡いブルーを選びました。そしてネクタイにはシャンパンゴールドの品の良いものを選び、お金の専門家としてのイメージを差し込んでいます。ネクタイの結び目に注目してください。「ディンプル」というくぼみを深く入れています。これはおしゃれな人の共通項なのですが、ネクタイにこのような凹凸を入れることで、立体的に見えます。スーツスタイルにおいてとても重要なディティールです。
最後にチーフ。これもスーツスタイルを差別化するにはとても重要なパーツになります。あるとないとでは大違い。一般の方はまだまだチーフというものを使い慣れていませんので、だからこそチーフを使うことで差別化ができるのです。
まとめ
このように差別化しにくいスーツスタイルでも、ちょっとしたアクセントを加えることで、人との明らかな違いを示すことができます。これは非常に重要な要素です。カジュアルな装いが一般してきた現代において、改めてスーツで勝負する。ぜひみなさんも心がけてみてください。
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